第99回企画展

    こけしⅡ

    ―遠刈田と土湯・中ノ沢―

    天理大学附属天理参考館 | 奈良県

    東日本大震災から14年が経ちました。今回の展覧会は、古来豊かな文化を育んできた東北地方、この美しい地域の復興を祈念して、こけしを取りあげます。 こけしは、豊かな森林資源を有する東北地方を代表する木の郷土玩具です。その起源には諸説ありますが、江戸時代に木地師が湯治場のみやげものに作ったのが始まりではないかとされています。頭と胴のみというシンプルな形状ですが、東北6県に分布する産地毎に伝統的な約束事があり、それぞれ個性的です。それぞれの特徴を、師弟間で継承されてきた技法や産地特有の技法のつながりで分けて系統と呼びますが、その12ある系統のうち、過去に開催した「こけし」展では、ともに宮城県の系統である鳴子系と弥治郎系をご紹介しました。 この「こけしⅡ」では、宮城県の遠刈田系と福島県の土湯系、中ノ沢系に光を当て、比較から読み解く展示を試みます。系統毎に特徴的な胴模様でも、師匠と弟子の筆致の違いや、本人自身の経年によるモチーフの変化にご注目ください。父子の作風の違い、兄弟の色使いの差、本人の新たな挑戦など、それぞれの作品を比較することで読み解いていただきたいと思います。 今回の展示では、昭和戦前作を中心に、3系統を代表する魅力的な東北地方のこけしが勢揃いいたします。東北から遠く離れた関西地方の博物館で屈指のこけし収蔵点数を誇る当館「奈良では」の「天理のこけし」をぜひお楽しみください。
    会期
    2025年7月23日(水)〜9月8日(月)
    開催まであと16日
    開館時間
    午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
    料金
    大人500円・団体(20名以上)400円・小中高生300円
    ※常設展示もご覧いただけます
    休館日 8月5日(火)・8月12日(火)~17日(日)・8月19日(火)・9月2日(火)
    観覧時間の目安 60分
    公式サイト https://sankokan.jp/news_and_information/ex_sp/sp099
    会場
    天理大学附属天理参考館
    住所
    〒632-8540 奈良県天理市守目堂町250番地
    0743-63-8414
    おすすめレポート
    学芸員募集
    あべのハルカス美術館 学芸員募集 [あべのハルカス美術館]
    大阪府
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    令和7年度会計年度任用職員(資料館学芸員)を募集中! [すみだ郷土文化資料館]
    東京都
    京都国立近代美術館 特定研究員(情報資料)公募 [京都国立近代美術館]
    京都府
    人と防災未来センター 震災資料専門員(会計年度雇用職員)の募集 [人と防災未来センター 資料室]
    兵庫県
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと83日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)
    2
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと27日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    3
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催まであと5日
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    4
    三菱一号館美術館 | 東京都
    ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
    開催中[あと62日]
    2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
    5
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと78日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)