この度、MOU尾道市立大学美術館では、愛知県立芸術大学、広島市立大学、尾道市立大学の三大学で日本画を学ぶ学生たちによる合同授業作品展を開催いたします。
全国の美術系大学における日本画のおおよそのカリキュラムは、1年から2年生にかけて基礎的な画材や技法の習得を行い、2年から3年生にかけては取材を通じて個人の発想や表現内容を重視しながら、技術的にも試行錯誤を重ねて展開していきます。そして、4年生では4年間の集大成として、大画面での卒業制作を世に発表します。これらと並行して、デッサン課題による基礎力の養成や、古典模写・古美術研究を通じて、歴史的観点から日本画の理解を深める取り組みも行われています。
今回の作品展発表は、これらの指針をもとに、植物、動物、人物、風景、あるいは自由なテーマなど、多様な課題に取り組んだ作品を展示しています。カリキュラムの内容には多くの共通点がありながらも、大学の立地環境や教員の指導方法、学生の思考傾向や価値観などの違いが、作品にどのように影響しているのか、また教育現場の特色がどのように表れているのかを検証する目的で企画しました。
日本画を学ぶ学生はもちろん、他の美術分野を学ぶ学生にとっても、他大学の作品に触れることで何かしらの刺激となれば幸いです。また、一般の多くの皆様にもご覧いただきたく心よりお願い申し上げます。
《愛知・広島・尾道 三大学日本画学生作品展の概要》
・ 展覧会名 : 愛知・広島・尾道 三大学日本画学生作品展
・ 会 期 : 10/18 (土) ~ 11/3 (月・祝) ・ 開館時間 : 10:00 ~ 18:00
・ 休 館 日 : 水・木曜日 (祝日開館)