特別展「ええじゃないかの不思議 -信仰と娯楽のあいだ」

    名古屋市博物館 | 愛知県

     幕末の慶応3年(1867)7月14日、三河国渥美郡牟呂村(現豊橋市)に伊勢神宮外宮のお礼が降りました。翌日には伊雑宮と伊勢神宮内宮のお礼が発見され、牟呂村では、二夜三日に渡って祭礼が行われました。その後、お札降りは牟呂村以外の地域へと広がり、東は江戸、西は広島へと全国的な広がりをみせていきます。お札降りがあった地域では、降札の連続により祭礼が連続し、日常生活の機能が麻痺してしまうほどの騒ぎとなりました。そして、騒ぎは、慶応4年4月の播磨国(現兵庫県)まで続くのです。  この熱狂的な現象を「ええじゃないか」と呼ぶのですが、どうして「ええじゃないか」が全国的に流行したのか?当時の人々が何を考えて祭りを催し、踊り、熱狂したのか? 実に謎だらけです。  研究史をひもとくと、「ええじゃないか」について、ある研究者は、幕末の政情不安を背景に民衆のエネルギーが爆発したといい、別の研究者は、お祭りに乗じて振る舞いを要求する「世直し」だといいます。いやいや、お札降りをきっかけに、集団で伊勢参宮するお蔭参りと関係があるという人もいます。では、実態はどうなのか? 本展覧会では、愛知県、近畿地方の「ええじゃないか」を中心に紹介し、その背景に存在した「信仰」と「娯楽」をキーワードとして「ええじゃないか」の不思議に迫ります。
    会期
    2006年09月09日(土)~2006年10月09日(月・祝)
    会期終了
    開館時間
    AM9:30~PM5:00(但し展示室への入場はPM4:30まで)
    料金
    一般600円(700円)、高大生400円(500円)、小中生無料 ※名古屋市在住の65歳以上の方は、200円(200円)(要敬老手帳等)。 ※( )内は常設展との共通観覧料金。 ※30名以上の団体およびユリカ・一日乗車券・ドニチエコきっぷでご来館の方は、一般・高大生100円引。 ※身体等に障害のある方は手帳の掲示により本人と介護者2名まで観覧料無料。
    休館日 毎週月曜日と第4火曜日(9月11日、19日、25日、26日、10月2日)
    会場
    名古屋市博物館
    住所
    〒467-0806 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
    052-853-2655
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