企画展「浮世絵版画とちりめん紙」

    紙の博物館 | 東京都

     「浮世絵」とは江戸時代に江戸で発達した、庶民的な絵画です。ここでは常に時代の先端を行く風俗や話題が題材として取り上げられ、表現方法も新奇な描法などが積極的に試みられました。浮世絵には肉筆画もありますが、なんと言っても“版画”こそがその主流でした。明和2年(1765)に鈴木春信によって創始された多色摺木版画、いわゆる「錦絵」はたちまちブームとなります。肉筆画と違い、版画である錦絵は量産が可能であり、安価であったので、庶民が気軽に楽しむことができたのです。  一方「ちりめん紙」とは、摺りあがった浮世絵版画や千代紙などを揉み縮めて、細かいシワをつけた紙です。型紙や圧縮機(揉み台)を用いて、縦横斜めに何度も揉むと、紙はもとの60~80%程の大きさになり、まるで布のちりめんのような独特の風合いが生まれます。このちりめん紙で仕立てられたちりめん本は、しっとりと手に馴染む感触、挿絵の美しさ、収縮効果による濃厚な色彩などが欧米人を魅了し、明治期に盛んに輸出されました。  浮世絵版画もちりめん紙も、庶民の日常の中で愛好され、消費されるものでした。しかし、これらが幕末・明治期に海を渡るとその芸術性が高く評価され、ヨーロッパにジャポニスムという旋風を巻き起こす主因となり、ゴッホをはじめ多くの芸術家に影響を与えました。
    会期
    2007年3月17日(土)〜5月13日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館16:30まで)
    料金
    大人300円(240)、小中高生100円(80) ※( )内は20名以上の団体料金 ※三館共通券は大人720円/小中高生240円(北区飛鳥山博物館と渋沢史料館がご覧いただけます)
    休館日 月曜日(但し4/30は開館)、3/22(木)、5/1(火)、5/8(火)〕
    会場
    紙の博物館
    住所
    〒114-0002 東京都北区王子1-1-3 (飛鳥山公園内)
    03-3916-2320
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