科学館最後の投影を終えた、プラネタリウム解説員である主人公の元に、ある少年が訪ねてきた。プラネタリウムについて質問する少年に、主人公は一つ一つ答えたが、そのうち少年は不思議な問いかけをしてきた。プラネタリウムをのぞいていると、タイムスリップするような気がしないかと。少年の言葉に、主人公が投影レンズをのぞき込むと、どこか遠いところへ飛んでいきそうな感覚におそわれた。
気が付いた主人公がいたのは、なんと、戦時中の銀座だった。目の前のできごとにとまどいながら、主人公は答えを捜し求めるように、ある一つの建物を目指していた。
それは、戦前に唯一東京にあったプラネタリウム、東日天文館だった…。
1995年『パラサイト・イヴ』で衝撃的デビューを飾った、作家・瀬名秀明氏が、今度はプラネタリウムとそれにかかわる人間模様を軸に描いた小説『虹の天象儀』を発表、SFファンタジーという新しい面を見せてくれました。今回この『虹の天象儀』を元に、プラネタリウムに込められたさまざまな人々の“想い”をプラネタリウム番組として制作しました。
プラネタリウムという機械が持つ魅力と、それに魅せられた人々が過去・現在・未来へと歴史をつないでいく姿を描いた感動の物語です。
【プラネタリウム投影開始時刻】
平日(火~金) 11:00、15:00
土曜 10:10(団体優先)、11:15、12:25、13:35、14:45、16:00
日曜・祝日 10:10、11:15、12:25、13:35、14:45、16:00
※入場は投影開始時刻の15分前からです。(10:10の投影は開始時刻の10分前です)
※観覧券の発売は投影開始時刻の5分前までです。
※1回の投影時間は約40分で、定員は210名です。
※投影中の入退場はできません。
※場内での飲食、喫煙、フラッシュ撮影、携帯電話の使用はご遠慮ください。
※11月26日から30日は番組入替えのためプラネタリウムは休止します。