
アーティゾン美術館「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」会場
オーストラリアの先住民アボリジナルをルーツにもつ女性作家たちに焦点を当てた、日本で初となる大規模な展覧会が東京ではじまる。
アボリジナル・アートは、土地の記憶や神話、歴史、環境問題などと結びつきながら、近年は現代美術の文脈においても国際的な注目が拡大。
2024年には、第60回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展でアボリジナル作家による個展が展示され、オーストラリア館が金獅子賞を受賞するなど、世界的な評価が高まっている。
展覧会では、石橋財団の所蔵作家を含む7名と1組の作家による絵画、インスタレーション、映像、ガラス、立体作品など計52点を紹介。
記憶と土地に根ざした映像作品を手がけるジュリー・ゴフ、吹きガラスによる社会的メッセージを放つイワニ・スケース、80歳から創作を始めた異色の作家マダディンキンアーシー・ジュウォンダ・サリー・ガボリ、国際的評価を誇るエミリー・カーメ・イングワリィらが名を連ねる。
過去の抑圧的な歴史と向き合いながら、伝統と革新を融合させた豊かな表現を通じて、アボリジナル・アートの現在地を見つめ直す機会となる。
「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」はアーティゾン美術館で、2025年6月24日(火)~9月21日(日)に開催。
入館料はウェブ予約で一般 1,800円など。

アーティゾン美術館「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」会場

アーティゾン美術館「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」会場

アーティゾン美術館「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」会場

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