「ファーブル昆虫記の世界」展

    滋賀県立美術館 | 滋賀県

     南フランスの小村サン・レオンに生まれたジャン=アンリ・ファーブル(1823-1915)は、学校の教師をしたり、物理や科学などの普及書を著しながら、さまざまな昆虫の観察を行い、その生態の研究成果をまとめて発表しました。これが世に名高いファーブルの『昆虫記』(全10巻1879-1907)です。  ファーブルは、昆虫の採集し、標本を作り、分類して体系立てるという従来の昆虫学には飽き足らず、明るい陽光の降り注ぐ南仏の自然の中で、日々の活動にいそしむ昆虫たちの生活をつぶさに観察し、それらの行動の謎を解き明かしました。タマオシコガネや狩り蜂などの驚くべき本能や習慣を、自分で工夫した実験道具を使って探求し、昆虫たちの生と死のドラマを生き生きと描き出した『昆虫記』は、小さな虫たちの繰り広げる壮大な叙事詩といっても過言ではないでしょう。『昆虫記』は、刊行されて100年を経た現在でも、世界中の読者を魅了し、小さな生命に宿る神秘を見つめるファーブルの優しく真摯な眼差しは、多くのアーティストに霊感を与えています。  『昆虫記』に魅せられた熊田千佳慕、今森光彦、ヤン・ファーブルによる絵画や写真、映像作品、そして海洋堂フィギュアミュージアムが制作したオリジナルのジオラマなどを展示いたします。ファーブルが愛してやまなかった昆虫の世界と、『昆虫記』に触発された美術作品の両方を是非ご覧下さい。  また現在、滋賀県立琵琶湖博物館において、「『昆虫記」』刊行100年記念日仏共同企画 ファーブルにまなぶ」展が開催されています。(8月31日まで)。あわせてご観覧いただくと、ファーブル『昆虫記』への理解がさらに深まることでしょう。
    会期
    2008年7月19日(土)〜8月31日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館16:30まで)
    料金
    一般:950円(750円)、高校生・大学生:650円(500円)、小学生・中学生:450円(350円) ※( )内は20名以上の団体料金
    休館日 毎週月曜日(ただし7月21日(月・祝)は開館、22日(火)は休館
    会場
    滋賀県立美術館
    住所
    〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1(文化ゾーン内)
    077-543-2111
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