琳派から日本画へ —宗達・抱一・御舟・観山—

    山種美術館 | 東京都

     「琳派」は、17世紀の俵屋宗達、本阿弥光悦にはじまり、やがて尾形光琳や乾山へ、そして、江戸後期には酒井抱一、鈴木其一らが先達の技法を倣う「私淑」という形で受け継がれてきました。20世紀に入って、宗達の再発見と研究の深化により、さらに高く評価されるようになりました。明治、大正、昭和の何度かのブームを経た後、1970年代以降に光琳の「琳」を冠した「琳派」という名称が一般的に定着しました。  琳派の作風や画法は、近代の研究熱心な画家たちに多くの影響を与えています。今回出品される下村観山《老松白藤》、速水御舟《名樹散椿》の華麗で装飾的な作風の屏風は鈴木其一《四季花鳥図》に通じるものがあり、前田青邨《蓮台寺の松陰》、奥村土牛《犢》などに見られる「たらし込み」の技法は、琳派の画家たちが好んで使用した、宗達が創案した水墨画の技法です。このように、近代の画家が琳派をどのように作品に活かしているか、という視点で鑑賞するのも楽しいでしょう。
    会期
    2008年11月8日(土)〜12月25日(木)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館16:30まで)
    ※特別展の開館時間は変更になることもあります。
    料金
    一般:800円(600円)、大高生:600円(500円)、中小生無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳持参者は600円
    休館日 月曜日(但し、11月24日(月・祝)は開館、翌火曜日は休館)
    会場
    山種美術館
    住所
    〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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