開館10周年記念　猪熊弦一郎の仕事展

猪熊弦一郎は、画家としてのみならず多彩な活躍をしています。JR上野駅中央コンコースの壁画「自由」に代表される壁画やホール緞帳などのパブリックアート、さらに文学関係では書籍の表紙装丁や新聞連載小説などの挿絵、40年間続けた小説新潮の表紙などが数多く残されています。その他三越包装紙「華ひらく」のデザイン、また服飾やテキスタイルでも多くの仕事を残し、晩年には陶芸分野の可能性を自身の作品や公共建築の場で試みています。このように猪熊にとって彼を取り巻く生活そのものが芸術の場であったと言えるのです。本展では開館10周年を機に、猪熊の仕事の全体像を明らかにし、ご紹介しようとするものです。