1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。
この本には、「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。
1996年、岡本太郎没、享年84歳。
その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞、通称「TARO賞」が創設されました。
彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。
その賞も回を重ね、2006年、「TARO賞」をリニューアルしました。
「岡本太郎記念現代芸術大賞」という名称を「岡本太郎現代芸術賞」と改称し、授与する賞を新たに「岡本太郎賞」(1名)、「岡本敏子賞」(1名)、「特別賞」(複数名)としました。今年は第13回をむかえます。
さらに、「岡本太郎賞」「岡本敏子賞」受賞者には、青山の岡本太郎記念館で作品を展示する機会が与えられます。
従来通り、入選者の作品は、まずは川崎市岡本太郎美術館に展示されますが、受賞者の将来の可能性をさらにフォローしていきたいと思います。
このリニューアルには、長らく太郎を支え、そして没後はこの賞を支え、2005年に没した岡本敏子の遺志を伝えていくという意味も込められています。
「時代を創造する者は誰か」——この半世紀前の太郎の真摯な問いかけを胸に刻んで、創作活動に邁進する方々の、幅広い応募を呼びかけたいと思います。
応募規定に沿う作品であれば、その形状、技法等はまったく自由。
美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品の応募を期待しています。
◆賞及び賞金
岡本太郎賞200万円…1名
岡本敏子賞100万円・・・1名
(上記受賞者は岡本太郎記念館にて作品展示の機会が与えられます)
特別賞50万円・・・複数名
《スケジュール》
応募期間:2009年7月15日~9月15日
第一次審査発表(通知):2009年11月上旬
入選作品搬入・展示:2010年1月中旬
第一次審査:2009年11月上旬
第二次審査:2010年1月下旬
授賞式:2010年2月26日
第13回岡本太郎現代芸術賞展:2010年2月6日~4月4日
○その他詳細は詳細情報URLをご覧ください。