開館30周年記念企画展

    「白磁を飾る青―朝鮮時代の青花(せいか)」

    大阪市立東洋陶磁美術館 | 大阪府

    白磁にコバルトで青く絵付けをする「青花白磁」。堅牢で実用性に富むため人々の生活に浸透し、もっとも親しまれた器ではないでしょうか。中国・元時代後期に完成した「青花」は、朝鮮をはじめ、アジア各地で生産され流行しましたが、その時代や地域によって、魅力は異なっています。とくに朝鮮王朝(1392~1910)では、儒教の理念のもとで倹約を美徳としたため、青花さえもぜいたく品とし、独自な様式を作り上げました。 15世紀半ばに生産が始まった朝鮮時代の青花は、京畿道広州(けいきどうこうしゅう)一帯に広がる宮中の御用品を焼く官窯(かんよう)「分院(ぶんいん)」で生産が本格化します。高価で希少なその顔料のため、青花の絵付は宮廷専門画員が行い、初期の作品は精緻で一幅の絵画のような展開を見せます。18世紀前半の淡く清楚な草花文を描いた「秋草手」や、19世紀の朝鮮の文人たちに愛された水滴、筆筒などのさまざまな文房具は、のちに近代日本でも珍重されました。 本展では、500余年の長きにわたる朝鮮王朝時代に製作された「青花白磁」約40点をもとに、同時代の漆器なども合わせ展示し、独自の美を創出し発展を遂げた「青花」の魅力を紹介します。さらに、本展に併せて、館蔵品の平常展においても数多くの青花を展示します。
    会期
    2012年8月4日(土)〜10月14日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館16:30まで)
    料金
    一般600円(480円)、高大生360円(300円)
    ※( )内は20人以上の団体料金
    ※身体障害者手帳、ツルのマーク付健康手帳、大阪市敬老優待乗車証などをお持ちの方、中学生以下は観覧料が無料になります。
    ※家族でお出かけ節電キャンペーン期間中(8月4日(土)~8月31日(金)は、人数を問わず団体料金でご覧いただけます。
    公式サイト http://www.moco.or.jp/
    会場
    大阪市立東洋陶磁美術館
    住所
    〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
    06-6223-0055
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