花岡和夫　グラヴィール展

1959年長野県に生まれた花岡和夫さんは、ガラスの表面を削り彫刻を施すグラヴィール技法を追求するガラス彫刻家です。グラヴィール技法では、回転する円盤にガラスを押しあて、細かな文様を彫っていきます。花岡さんはこの難度の高い技法で、無色透明なガラスにギリシャ神話の人物や動物、植物を生き生きと表現しています。モチーフの立体感と動き、情感を大切に表現することを心がけているという花岡さんの作品からは、絵画とも彫刻とも一味違うガラス彫刻ならではの表現の可能性を感じ取ることができます。光をとらえて透明ガラスに浮かび上がる自然や生命の神秘をご覧ください。