戦後ストーリー漫画の夜明け―松下井知夫展

松下井知夫は、昭和初期から戦後にかけて漫画家として活躍した人物です。とりわけ物語性の高い長編ストーリー漫画をいち早く描き、戦後のストーリー漫画の発展に先駆的な役割を果たしました。 本展では、松下の没後、遺族より寄贈された７，０００点以上の資料の中から漫画原画を中心に展示し、松下の画業を辿ります。冒険ファンタジー「魔神モセス」、「ヘルボン王子の冒険」などの子供向け漫画から、「星から来た男」、「雲泥の世界」などの洒脱な大人向け漫画まで１５７点を一堂にご覧いただきます。松下の洗練された画風をお楽しみいただくとともに、ストーリー漫画黎明期の息吹を感じ取っていただけたら幸いです。