開館30周年記念 アルフレッド・シスレー展 ‐印象派、空と水辺の風景画家‐

    練馬区立美術館 | 東京都

    アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley/1839-1899年)は、フランス、パリのイギリス人実業家の裕福な家庭に生まれました。恵まれた少年時代を過ごしたシスレーは、18歳で商いを学ぶためにロンドンへと送り出されます。このロンドンでの4年間に、コンスタブルやターナーをはじめとするイギリスを代表する巨匠たちの傑作に触れたことで、シスレーは画家になる決意をします。 パリへ戻ったシスレーは、その生涯の友であり、やがて共に印象派を成立させる仲間たち、モネやルノワール、バジールらと出会うシャルル・グレールの画塾へと入ります。1863年にグレールの画塾を去った後、シスレーはフォンテーヌブローの森の外れなどへと出向き、いよいよ風景画家としての本格的な制作活動をスタートさせました。 1871年にシスレーはパリを離れ、ルーヴシエンヌへ向かいます。このルーヴシエンヌ時代には、《ポール=マルリの洪水》(1876、オルセー美術館)などシスレーの代表作とされる作品が多く描かれています。その後、マルリ=ル=ロワやセーヴル、モレなど、パリ郊外を転々としながら各地の風景を描き続けました。1880年に入ると更にパリから遠く離れた、セーヌ川とその支流ロワン川との合流点付近の「川の情景」を多く描くようになります。とりわけ、サン=マメスでは多くの作品を描き、1889年よりモレ=シュル=ロワンに滞在し、1899年に没するまでこの地に留まりました。 本展では、日本国内に所蔵されているシスレーの風景画約20点を中心にシスレーの画業を紹介します。まず、第1章では印象主義的作風が顕著になる1870年代からパリ近郊の村モレ=シュル=ロワンに居を構えた最晩年の1890年代までを追いかけます。続いて、第2章ではシスレーが描き続けたセーヌ川とその支流を巡る情景が、実は19世紀の近代化、つまりテクノロジーによって河川の姿が変貌を遂げたことにより成立したという視点から、描かれたセーヌ川について検証します。そして、第3章ではシスレーによって確立された印象主義の風景画のスタイルが、日本の画家にも影響を与えていることに注目し、具体的な作品を通して、その影響関係について考察します。 シスレーの画業を油彩画や資料など総数約50点から、「テクノロジーと描かれた河川」そして「シスレーの日本における影響」というこれまでにない新しい2つの視点を踏まえ見つめます。
    会期
    2015年9月20日(日)〜11月15日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00
    ※入館は、原則として17:30まで
    料金
    一般 1,000(800)円/高校・大学生および65~74歳 800(700)円/中学生以下および75歳以上 無料/ぐるっとパスご利用の方500円(年齢等による割引の適用外になります)
    ※一般以外のチケットをお買い求めの際は、年齢等を証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳等)
    ※障害をお持ちの方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。(障害者料金は半額)
    休館日 月曜日      ※ただし、9月21日(月曜・祝日)は開館、24日(木曜)は休館  10月12日(月曜・祝日)は開館、13日(火曜)は休館
    公式サイト http://www.neribun.or.jp/web/01_event/d_museum.cgi?id=10066
    会場
    練馬区立美術館
    住所
    〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16
    03-3577-1821
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