豊蔵の世界 vol.8 「赤 ―志野の緋色と赤絵―」

    荒川豊蔵資料館 | 岐阜県

     紅、朱、緋色…赤色の概念は広く、多様な色彩を含みます。  陶磁器製作における赤の表現には、いくつかの方法があります。焼成によって、表面が自然に赤や赤褐色に発色すること。赤土を用いたり、土に鉱物を加えることで、意図的に赤みがかった色に発色させること。また、赤絵具による絵付けも、技法として確立されています。  志野焼もそのひとつです。特徴は、白い釉肌を持ち、素地に含まれる鉄分が焼成により化学反応を起こし、表面に志野特有の淡い緋色が現れることです。豊蔵は、昭和5年大萱牟田洞での志野の陶片発見を機に、志野の再現に取り組みます。昭和40年以降の作品には、緋色の全面に現れる華やかな作品がみられます。  また、赤絵の技法は、11世紀末から13世紀の中国の北宋から金時代にかけて磁州窯系の窯で発展していき、日本では江戸時代以降に多く生産されるようになります。豊蔵は昭和21年に多治見に水月窯を開き、そこでは染付や色絵、赤絵、織部、粉引など、大萱の窯では作ることのできない作品も作っています。  本展では、緋色の濃淡や絵付けの繊細な線の表現に現れる赤色に注目し、豊蔵作品とコレクションから、志野と赤絵の作品を展示します。陶磁器における多様な赤の表現をご覧ください。  また、通常展「豊蔵の世界」では、豊蔵の歩みをよりわかりやすくするよう、初期から晩年までの大萱での制作、水月窯製作品、萩、唐津など他地域で制作された作品も展示します。こちらも併せてお楽しみください。 【ギャラリートーク】  当館学芸員が展示をご案内致します。お友達を誘いあってのご参加も大歓迎です。どなたでも、お気軽にご参加ください。 ■日程    平成30年1月20日(土曜日)、2月17日(土曜日) ■時間    13時30分より (約30分程度)   ※入館券が必要です。 ■集合場所  荒川豊蔵資料館 ロビー
    会期
    2017年12月9日(土)〜2018年2月25日(日)
    会期終了
    開館時間
    午前9時30分から午後4時まで (最終入館時刻は午後3時30分)
    料金
    ・一般一人 200円
    ・団体一人 150円(20名以上)
    ・高校生以下無料
    ・障がい者(手帳提示)の方と付き添いの方(1名)無料
    ・選べる共通入館券※ 300円
    ※市内 有料施設3館から2館選んで入館できます。(1年間有効)
    休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日および年末年始(12月28日から1月4日まで)、展示替期間
    公式サイト http://www.city.kani.lg.jp/11834.htm
    会場
    荒川豊蔵資料館
    住所
    〒509-0234 岐阜県可児市久々利柿下入会352
    0574-64-1461
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