主要展示作品を説明する、有木宏二氏(国立新美術館 学芸課企画室長)
トルコ・イスタンブールのトプカプ宮殿博物館から、トルコの国民にとって大切な花である「チューリップ」に焦点を当てた作品を紹介する展覧会が、国立新美術館で開催される事となり、2018年11月21日(水)、都内でプレス発表会が行われた。
日本とトルコの交友は、1873年に岩倉使節団の島地黙雷(西本願寺僧侶)と福地源一郎(ジャーナリスト、戯曲家)が、イスタンブルに訪問したことから始まる。
1890年に、和歌山県串本町沖で、オスマン帝国軍艦のエルトゥールル号が海難事故に遭った際、日本人が乗員650人中69人を救出。献身的な救助活動後、野田正太郎・山田寅次郎によって遺族へ義援金が届けられるなど、現在まで友好的な関係を築いている。
展覧会ではトプカプ宮殿博物館が所蔵する、オスマン帝国の貴重な宝飾品など約170点を紹介。展示作品のテーマは、トルコの国花「チューリップ」とし、花があしらわれた作品が展示される。展示作品の9割は日本初公開となる。
企画展示室内は、厨房や謁見の間、スルタン(オスマン帝国の皇帝)の私室など、トプカプ宮殿の個別空間を可能な限り再現する予定。
「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」は国立新美術館 企画展示室2Eで、2019年3月20日(水)~5月20日(月)に開催。観覧料は、一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円、中学生以下は無料。早割ペアチケット(2枚セットで2,200円)は、2019年1月11日(金)から発売。
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