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特別展 大哺乳類展2 ― みんなの生き残り作戦
■陸海の哺乳類、約200種が「大行進」
【会期終了】 2010年に開催された「大哺乳類展 陸のなかまたち/海のなかまたち」が、パワーアップして、国立科学博物館に帰ってきました。今回は500点以上の剥製や骨格標本と最新の解析映像で、哺乳類の「生き残り作戦」を紹介していきます。
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2億2000万年以上前、陸上に出現した哺乳類。地表のほか樹上や地下、水中など地球上のさまざまな環境で、約5400種が確認されています。
動物は子孫を残すのに適した環境を求め、積極的に移動します。新しい環境に適応するため、哺乳類は特有のロコモーション(移動能力)を発達させてきました。 本展では、骨格標本と映像解析を通して、飛ぶ・泳ぐなど、生息する環境で異なる動きを見せる哺乳類たちの「生き残り作戦」を紹介します。 5つのゾーンで構成された会場には、500点以上の骨格標本が。陸と海の哺乳類、約200種が行進している、会場中央のメイン展示「哺乳類大行進」は圧巻です。 ゴマフアザラシやトラなどの標本に触れる展示もあります。生物によって体毛に違いがあるので、触って確かめてみてください。 頭骨の上には「ジャンク」と呼ばれる脂肪組織がありますが、これは骨格標本では見ることができません。そこで科博は、半身を模型で再現した実物大標本を作製。マッコウクジラの複雑な頭部構造が良く分かります。 江東区の日本科学未来館でも、同じく大人も子どもも楽しい「企画展 工事中!」が開催中です。連休は、科博から未来館のルートでミュージアム巡りをしてみては? [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年3月20日 ]
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