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レポート
民藝 MINGEI -Another Kind of Art展
21_21 DESIGN SIGHT | 東京都
この民藝、「エモい」です
「民藝」は1925年に、日常品の美に着目した柳宗悦が、無名の職人たちが作る民衆的工芸品を、総称して名付けた新語です。民藝=古臭い? いやいや、その印象は、21_21 DESIGN SIGHTの展覧会で改めましょう。はっきり言って「民藝はヤバイ」です。
会場風景(映像作品/ギャラリー1)
会場風景(ギャラリー1)
会場風景(ギャラリー2)
(左から)南会津(福島)《蓑》昭和時代 1940年代 / 北村山 大石田(山形)《蓑》1940年 / 庄内地方(山形)《背中当(ばんどり)》昭和時代 1939年
会場風景(ギャラリー2)
会場風景(ギャラリー2)
会場風景(ロビー)
雑誌『民藝』(ロビー)
冒頭で用いた「民藝はヤバイ」。こちらは日本民藝館館長で、21_21 DESIGN SIGHTディレクターの深澤直人さんが、メインビジュアルの《火鉢》(島根県 昭和時代 1940年代)を、率直な言葉で表現したものです。

本展は、日本民藝館の所蔵品から、深澤さんが146点を選定しました。作品を紹介する深澤さんの飾らない言葉は、どれもシンプルながら、ガツンと衝撃を受けます。

ロビーに展示されている趣のある机は、日本民藝館の館長室で実際に使用されているもの。優れた審美眼を持った民藝館の歴代館長たちは、この机の上で民藝を見定めてきました。選び抜かれた作品の展示が、この先に続きます。



ギャラリー1には、深澤さんの個人コレクションも展示。打ちっぱなしのコンクリートと、白一色の棚の上に並ぶ作品は、工芸品のシンプルさを際立たせます。普段は、茶色い棚の上に置かれることが多い木彫りの熊にも、洒脱な印象を受けますね。

現代作家たちの撮り下ろし映像では、シンプルな素材からモノへと変化していく過程に、思わず足を止めて見入ってしまいます。

深澤さんが「ヤバイ」と言うなら、私は「エモい」と表現しましょう。現代若者を中心に用いられる「エモい」は、エモーショナル(emotional:感情的 など)が由来。「感情を動かされた」などの意味で使用されています。

芸術家でも職人でもない…言ってしまえば、素人の手から生み出されてきた民藝。郷土に適した形を追い求めた自由で大胆な作品の数々、プラス、深澤さんの飾らない言葉で紹介。いやーこの民藝、超エモいです。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年11月1日 ]

民藝とは何か民藝とは何か

柳 宗悦(著)

講談社
¥ 820

 
会場
会期
2018年11月2日(金)~2019年2月24日(日)
会期終了
開館時間
10:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
休館日
火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日~1月3日)
住所
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
電話 03-3475-2121
公式サイト http://www.2121designsight.jp/
料金
一般 1,100円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下 無料
展覧会詳細 民藝 MINGEI -Another Kind of Art展 詳細情報
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