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    レポート
    初代若乃花とその弟子たち
    相撲博物館 | 東京都
    蘇る「土俵の鬼」
    30代の相撲ファンなら若貴兄弟の伯父、もう少し上なら初代貴ノ花の師匠にして兄、もっと上なら栃若時代の雄。「土俵の鬼」といわれた初代若乃花の一周忌を前に、相撲博物館で企画展が始まりました。
    雑誌「相撲」の表紙。裏表紙のスクーターの広告にも登場。
    館内。弟子の化粧廻しやパネルが並びます。
    若乃花のパネルや天皇賜杯(レプリカ)。翼がついたトロフィーは、懐かしのパンアメリカン航空賞(レプリカ)。
    左の詩は、相田みつをによる「或日の若乃花の解説より」。相田みつをが自身以外の言葉を書いた唯一の作品。
    日活映画「若ノ花物語 土俵の鬼」。入門から横綱を目指すまでの姿を映画化。入幕以降は本人が演じた。相手役は北原三枝(後の石原裕次郎夫人)。
    実弟、貴ノ花が新小結に昇進した番付を見る二子山親方と貴ノ花。
    写真パネルが数多く展示されました。栃錦との死闘も。
    二子山親方と弟子。左から隆三杉、飛騨ノ花、若島津、二代若乃花、隆の里、大寿山、若獅子。
    こちらは常設している歴代横綱写真。もちろん第45代の若乃花も飾られています。続いて朝潮、柏戸、大鵬…大相撲の歴史は続きます。
    第45代横綱、若乃花幹士。小兵ながらも驚異的な身体能力で豪快な技を繰り出し、後に「栃若時代」と呼ばれるライバルの栃錦との数々の死闘は、1950年代に相撲人気を一気に高めました。相撲にかける執念は「土俵の鬼」と呼ばれ、現役にも関わらず自伝的な映画が作られるなど、国民的なスターでもありました。横綱在位26場所、幕内最高優勝10回。堂々たる成績で1962年まで土俵に君臨しました。

    館内

    引退して二子山親方となってからも、傑出した名伯楽ぶりを発揮します。二代若乃花、隆の里の両横綱をはじめ、大関二人、関脇二人、小結五人など19人もの関取を育てました。中でも実弟でもある初代貴ノ花は角界のプリンスと呼ばれ、1970年代の相撲界を多いに盛り上げました。貴ノ花の息子、つまり若乃花の甥にあたる若貴兄弟が90年代に「若貴フィーバー」を巻き起こしたことは、記憶に新しいのではないでしょうか。

    驚異的な身体能力が分かる一番。相手は潮錦。

    ここ数年、大相撲を取りまく環境は決して順風とは言えませんが、確かに大相撲が人々の話題の中心だった時代があります。取材は展覧会初日の午前中に伺いましたが、若い方も含めて何人もの相撲ファンが訪れ、熱心に取り組み映像を見ていた姿が印象的でした。迫力のある取り組みは、いつの時代も人々の心を捉えます。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年8月23日 ]
     
    会場
    会期
    2011年8月23日(火)~10月21日(金)
    会期終了
    開館時間
    10:00~16:30
    休館日
    土・日曜日、祝日(一部開館あり)、年末年始
    ※東京本場所中は毎日開館、ただし大相撲観覧者のみ見学可
    住所
    東京都墨田区横網1-3-28 国技館1階
    電話 03-3622-0366
    公式サイト http://www.sumo.or.jp/museum/
    展覧会詳細 「初代若乃花とその弟子たち」 詳細情報
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