根津美術館「狩野派と土佐派」会場
室町時代から江戸時代にかけて幕府や宮廷の御用を務めた二つの画派、狩野派と土佐派の作品を紹介する展覧会が根津美術館で始まる。
狩野派は狩野正信(1434?~1530)が室町時代に漢画の絵師として頭角を現し、流派として成立。土佐派は、狩野正信と時を同じくして登場した土佐光信(1434?~1525)の活躍で栄華を極めた。
後に狩野派が約400年にわたり日本の画壇に君臨したが、伝統的な絵画様式であるやまと絵の流派である土佐派の命脈も途切れず、江戸時代前期に宮廷の絵師として復活を遂げている。
展覧会では、江戸幕府の御用絵師として画壇の頂点に君臨した狩野探幽、土佐派中興の祖である土佐光起ら、根津美術館が所蔵する狩野派と土佐派の作品を中心に紹介する。
「狩野派と土佐派 幕府・宮廷の絵師たち」は根津美術館で2021年2月25日(木)~3月31日(水)に開催。入館料はオンライン日時指定予約で一般 1,300円など。
根津美術館「狩野派と土佐派」会場
根津美術館「狩野派と土佐派」会場