ニュース
    国宝になった伊藤若冲《動植綵絵》などを展示 ― 「日本美術をひも解く」展、今夏開催
    (掲載日時:2022年4月4日)

    東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」 記者発表会 (左から)宮内庁 参事官・朝賀浩、東京藝術大学大学美術館・黒川廣子
    東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」 記者発表会 (左から)宮内庁 参事官・朝賀浩、東京藝術大学大学美術館・黒川廣子

    宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する皇室ゆかりの名品に、東京藝術大学のコレクションを加えた82件で日本美術を分かりやすく紹介する展覧会が、今夏、東京で開催される。

    展覧会では、2021年に宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品として初めて国宝に指定された《屏風土代》《春日権現験記絵》《蒙古襲来絵詞》《唐獅子図屏風》《動植綵絵》の全5件を公開(会期中に作品の展示替え・巻替えあり)。

    伊藤若冲《動植綵絵》は、10幅(芍薬群蝶図、梅花小禽図、向日葵雄鶏図、紫陽花双鶏図、老松白鶏図、芦鵞図、蓮池遊魚図、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図)が8月30日(土)〜9月25日(日)にまとめて展示される。

    これまで、宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する美術品類は文化財指定の対象外で、国宝や重要文化財などの指定を受けていなかった。

    展覧会は「文学からはじまる日本の美」「人と物語の共演」「生き物わくわく」「風景に心を寄せる」の4テーマで構成。国宝5件の他、奈良時代から昭和にかけての日本美術として、《菊蒔絵螺鈿棚》、重要文化財《鮭》、《太平楽置物》なども展示される。

    宮内庁と東京藝術大学がタッグを組んで行う展覧会は「皇室の彩」(2017年)、「雅楽の美」(2020年・開催中止)に次いで3回目となる。

    「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」は、東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4で2022年8月6日(土)〜9月25日(日)に開催。観覧料は一般 2,000円など。

    国宝 唐獅子図屏風(右隻) 狩野永徳筆 桃山時代(16世紀) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【展示期間】2022年8月6日(土)~8月28日(日)
    国宝 唐獅子図屏風(右隻) 狩野永徳筆 桃山時代(16世紀) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【展示期間】2022年8月6日(土)~8月28日(日)

    菊蒔絵螺鈿棚 川之邊一朝・六角紫水ほか 明治36年(1903) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【通期展示】
    菊蒔絵螺鈿棚 川之邊一朝・六角紫水ほか 明治36年(1903) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【通期展示】

    国宝 動植綵絵 向日葵雄鶏図 伊藤若冲筆 江戸時代 宝暦9年(1759) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【展示期間】2022年8月30日(火)~9月25日(日)
    国宝 動植綵絵 向日葵雄鶏図 伊藤若冲筆 江戸時代 宝暦9年(1759) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 【展示期間】2022年8月30日(火)~9月25日(日)

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    新居浜市美術館 学芸員募集中 [あかがねミュージアム(新居浜市美術館および新居浜市総合文化施設)]
    愛媛県
    ★楽しく わかりやすく 伝える仕事★ 大阪市下水道科学館 副館長(事業ディレクター)募集! [【大阪市下水道科学館】大阪市此花区高見1丁目2-53]
    大阪府
    福井県あわら市 学芸員(正規職員、考古学)募集の案内 [あわら市郷土歴史資料館]
    福井県
    大阪府所蔵美術作品の活用・保全に取り組んでくださる【学芸員】を募集します [大阪府庁(咲州庁舎)]
    大阪府
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと16日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
    2
    三菱一号館美術館 | 東京都
    ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
    開催中[あと79日]
    2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
    3
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと44日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    4
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと95日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    5
    CREATIVE MUSEUM TOKYO | 東京都
    HOKUSAI - ぜんぶ、北斎のしわざでした。展
    開催まであと85日
    2025年9月13日(土)〜11月30日(日)