
国立新美術館「ワニがまわる タムラサトル」会場 タムラサトル氏
国立新美術館で、現代美術家・タムラサトル(1972-)の個展が開催される。
タムラサトルは栃木県生まれ、筑波大学芸術専門学群総合造形卒業。作品から意味性・目的性を徹底的に排することをテーマとしながら、主に電気で動く立体作品を制作してきた。
展覧会では、タムラの代表作の一つであるシリーズ作品「まわるワニ」を使用。
広い展示空間にあわせて、新作の約12メートルの巨大ワニ1体と大小さまざまなサイズのワニ約1,100体を組み合わせて配置し、それらが一斉に回転する壮大なインスタレーション《スピンクロコダイル・ガーデン》を展示する。
タムラは大学3年の課題で、「まわるワニ」の作品をはじめて制作。特に意味もなく思い浮かんだもので、その後も「まわるワニ」の作品を制作。
タムラにとって「ワニがまわる」ことには意味はなく「なぜかワニがまわっている、という不可思議なこの状況こそが、作品の面白さの本質である」としている。
ユーモアに満ちた作品は、既成の価値観を揺さぶり、「アートとは何か」という問いについて改めて考えさせる。
「ワニがまわる タムラサトル」は国立新美術館 企画展示室1Eで2022年6月15日(水)~7月18日(月・祝)に開催。観覧無料。

国立新美術館「ワニがまわる タムラサトル」会場

国立新美術館「ワニがまわる タムラサトル」会場

国立新美術館「ワニがまわる タムラサトル」会場

国立新美術館「ワニがまわる タムラサトル」会場