
川崎市岡本太郎美術館「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」 ライブペインティングを終えた小松美羽
日本の神々の使いや神獣、人々の祈りなど「見えない何か」からインスピレーションを得た作品で注目を集める気鋭の美術家、小松美羽(1984-)の作品を紹介する展覧会が、川崎市で始まる。
小松は長野県生まれ。豊かな自然の中で生き物の生と死を間近に見てきた経験から独自の死生観が育まれ、パフォーマンス性に秀でた力強い表現で次々に作品を発表している。
展覧会は、小松の作品約100点を展示する大規模展。
小松が真言宗立教開宗 1200 年を記念して制作し、展覧会の後に表装され東寺に奉納される大作《ネクストマンダラ―大調和》が展示されるほか、2014年に小松が出雲大社へ奉納した《新・風土記》も特別に公開。
会場は岡本太郎《渾沌》(1962年)を中心に据え、5つのパートで構成。初期から最新作まで展示し、小松ならではの世界観を俯瞰する。
開幕前日の6月24日(金)には、小松によるライブペインティングも実施。美術館横の母の塔前広場で、炎天下の中1時間にわたり大作をダイナミックに描き上げた。
「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」は川崎市岡本太郎美術館 企画展示室で2022年6月25日(土)~8月28日(日)に開催。入館料は一般 1,000円など。

川崎市岡本太郎美術館「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」会場

川崎市岡本太郎美術館「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」会場

川崎市岡本太郎美術館「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」会場