姫路市立美術館「本歌取り式 名画選―今、交差する伝統・対話・創造」
姫路市立美術館で、現代美術作家・杉本博司の作品と自館のコレクションをあわせて紹介する展覧会が開催されている。
同館では、2022年9~11月に、杉本博司の作品を紹介する特別企画展「杉本博司 本歌取り―日本文化の伝承と飛翔」を開催。
和歌の伝統技法である「本歌取り」を自身の創作に取り入れ、屏風仕立ての写真作品《天橋立図屏風》をはじめ、《春日神鹿像》《月下紅白梅図》などを展示した。
今回の展覧会は、杉本が示した「本歌取り」への応答として、同館のコレクションを再検証する試み。
京で起こった琳派に私淑した酒井抱一、「やまと絵」を本歌にした松岡映丘、ルソーの名画から着想した横尾忠則など、コレクションから約90点を展示。
杉本の海景シリーズの代表作《日本海、隠岐》など4点もあわせて展示する。
「本歌取り式 名画選―今、交差する伝統・対話・創造」展は、2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)、姫路市立美術館 企画展示室で開催。観覧料は一般 700円など。