
美術館や博物館の建築デザインや展示ディスプレイについて、多くの事例を紹介しながら解説する書籍が刊行された。
取り上げられている博物館・美術館は、10カ国36都市にある計60館。
「空間」「光輝」「礼拝」「知創」「審美」「秘蔵」の6章構成で、美しい建築空間や展示空間、照明デザイン、展示ケース、保存設備などをオールカラーで掲載。
編者は、博物館学研究の第一人者である水嶋英治氏(日本ミュージアム・マネジメント学会会長、長崎歴史文化博物館館長。前職は筑波大学教授)。
展示デザインには原則はあっても正解はないため、上質の展示デザインを数多く観て感性を磨く上で、現職のキュレーターや、これから学芸員をめざす学生などにとっては、重要な書籍といえる。
展示美学に関連する用語約220語も定義集としてまとめられている。
「展示の美学」は東京堂出版より発売中。3,960円。
https://www.tokyodoshuppan.com/book/b625895.html