
さいたま市岩槻人形博物館 特別展「岡本玉水 人形芸術にかけた生涯」会場
人形師・岡本玉水(1898~1972)を紹介する大規模な回顧展が、さいたま市で開催される。
代々人形師の家系を継ぐ玉水は、4代目として御所人形の名手として活躍。 宮中の御用を務める一方で、昭和3年(1928)に平田郷陽と共に、人形研究団体・白澤会を創立。
人形の芸術的な評価の確立を目指し、人形芸術運動を牽引した。 御所人形の伝統技法を継承しつつも、新しい時代感覚を反映した玉水は、独自の「玉水人形」を完成させ、歌舞伎や浮世絵などの古典を題材とした人形を生み出した。
展覧会は、昭和54年(1979)に開催された遺作展以来、44年ぶりとなる回顧展で、代表作や平田郷陽との交流も紹介し、玉水の全貌を明らかにする。
会場の岩槻人形博物館は、国内有数の人形の産地として知られる岩槻に日本初の人形をテーマとする公共博物館として2020年に開館。
岡本玉水の作品をはじめとする、6,000体もの人形及び関連資料をコレクションしている。
特別展「岡本玉水 人形芸術にかけた生涯」は、2023年10月7日(土)~12月3日(日)に開催。料金は、一般 400円など。

さいたま市岩槻人形博物館 特別展「岡本玉水 人形芸術にかけた生涯」会場

さいたま市岩槻人形博物館 特別展「岡本玉水 人形芸術にかけた生涯」会場

さいたま市岩槻人形博物館 特別展「岡本玉水 人形芸術にかけた生涯」会場