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    絵具に着目、古伊万里の魅力に迫る展覧会 ― 戸栗美術館で10月開催
    (掲載日時:2025年9月19日)

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    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」

    江戸時代の伊万里焼に施される装飾表現の中でも「絵具」による色彩に着目した展覧会が、戸栗美術館で開催される。

    伊万里焼の製作には、「下絵(したえ)付け」と「上絵(うわえ)付け」の2種類の技法があり、それぞれ異なる絵具を用いて文様が描かれる。

    下絵付けの代表的な技法である染付は、呉須絵具(ごすえのぐ)を用い、磁肌の白さと文様の青のコントラストが際立つ点に魅力がある。一方、上絵付けでは赤・黄・緑など多彩な上絵具が用いられ、豊かな装飾をまとった色絵磁器が生み出された。

    展覧会は江戸時代の伊万里焼の「色」を特集した、夏秋連続の企画展示。現在開催中の前期展示「古伊万里カラーパレット―釉薬編―」は9月28日(日)まで。

    後期展示では、約80点の伊万里焼が並び、白い磁肌に映える青、赤、黄、緑、黒、金などの色彩を通じて、各色の時代ごとの変遷や色の組み合わせの妙を深く探る構成となっている。

    「古伊万里カラーパレット―絵具編―」は、2025年10月10日(金)~12月21日(日)に開催。入館料は、一般1,200円など。


    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    色絵 桐亀甲文 輪花皿 伊万里 江戸時代(17世紀末~18世紀初) 口径34.2㎝ 戸栗美術館収蔵

    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    染付 松樹鳳凰文 甕 伊万里 江戸時代(17世紀後半) 高27.0㎝ 戸栗美術館収蔵

    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    色絵 牡丹文 水注 伊万里 江戸時代(17世紀後半) 通高34.8㎝ 戸栗美術館収蔵

    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    色絵 獅子牡丹菊梅文 蓋付壺 伊万里 江戸時代(17世紀末~18世紀前半) 通高74.6㎝ 戸栗美術館収蔵

    戸栗美術館「古伊万里カラーパレット―絵具編―」
    色絵 柏樹鳥文 皿 伊万里(古九谷様式) 江戸時代(17世紀中期) 口径32.8㎝ 戸栗美術館収蔵

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