
「岡山芸術交流2025」より参加ゲストの集合写真 背景にあるのはフィリップ・バレーノ 石田ゆり子《メンブレム》
岡山市で国際現代美術展「岡山芸術交流2025 ― The Parks of Aomame 青豆の公園」が開催される。
12か国から31組のアーティストや建築家、音楽家らが参加し、街を舞台に多彩な現代アートを展開。アーティスティック・ディレクターは、フランスを代表する現代アーティスト、フィリップ・パレーノが務める。
展覧会タイトルは村上春樹の小説『1Q84』に登場する人物「青豆」に由来し、都市全体を公園のように捉え直す試みを掲げる。
会場は旧内山下小学校(校庭やプールを含む)、岡山県天神山文化プラザ、表町商店街など市内中心部。
旧小学校には高さ13.6メートルの大型立体作品《Membrane》が設置され、AIとセンサーで環境に応答する構造を備え、俳優の石田ゆり子がその「声」を担当する。また、ライアン・ガンダーは都市に三種類のコインを隠し来場者が探す参加型プロジェクトを展開し、ジェームズ・チンランドはLEDで装飾したバスを通常ダイヤで運行させる。さらにラムダン・トゥアミによる特設ラジオ局「Radio Aomame」も開局される。
今回は全会場が入場無料で実施。鑑賞料を設けないことで幅広い市民や観光客に現代アートを開かれた形で提示し、街全体を文化体験の場へと変えることを目指す。
会期は9月26日(金)~11月24日(月・休)。

「岡山芸術交流2025」

リアム・ギリック《アプカル・ポータル》2025 岡山芸術交流2025展示風景

「ミレ・リー《無題》 2025 岡山芸術交流2025展示風景