
東京・港区の国立新美術館で、12月から「ブダペスト ― ヨーロッパとハンガリーの美術400年」が開催されることとなり、2019年9月12日(木)、報道発表会が開催された。
展覧会は日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念したもので、ハンガリー最大の美術館である「ブダペスト国立西洋美術館」と「ハンガリー・ナショナル・ギャラリー」のコレクションが来日。
両館の作品をこれだけの規模で見られるのは、日本では25年ぶりとなる。
出展作品は、ルネサンスから20世紀初頭までの約400年にわたるヨーロッパの絵画、素描、彫刻の名品130点。
ポスターになっている、シニェイ・メルシェ・パールの《紫のドレスの婦人》は、ハンガリー大使が「ハンガリーのモナ・リザと呼びたい」とコメントするほど、ハンガリー人には馴染み深い作品。
この作品は印象派と同様に、目に映る世界の一瞬の印象を色に置き換えて表現している。
シニェイ・メルシェは、フランスへ訪れる以前に、ハンガリーで独自に印象派と同様の手法を展開した。
他にも、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルノワール、モネなど巨匠たちの作品だけでなく、日本では目にする機会の少ない19・20世紀ハンガリーの作家たちの名作も、多数出品される。
「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」は、2019年12月4日(水)~2020年3月16日(月)まで東京・港区の国立新美術館、企画展示室1Eにて開催。
観覧料は当日券が一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円。それぞれ200円引きの前売券は9月12日(木)から販12月3日(火)まで、国立新美術館では10月16日(水)~12月2日(月)まで販売。

シニェイ・メルシェ・パール 《紫のドレスの婦人》 1874年、油彩/カンヴァス、ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

ティツィアーノ 《聖母子と聖パウロ》 1540年頃、油彩/カンヴァス、ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019
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