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    レポート
    インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年
    国立科学博物館 | 東京都
    500年前のマチュピチュを大画面3Dで
    15世紀前半~16世紀前半に繁栄した、アンデス文明最後の国家・インカ帝国。文字を持つことがなかったため謎に包まれていたインカ帝国を最新の研究成果をもとにして紹介する展覧会が、国立科学博物館で開催中です。
    アンデス文明史上最大の領土をもっていたインカ帝国。彼等は車輪も鉄器も知らなかったといいますが、多数の巨大建築物を擁する大文明を短期間で築きました。

    1533年のスペイン人征服者が「最後の皇帝」アタワルパを処刑して国家としてのインカは滅亡しましたが、本展では植民地期のインカのイメージまでを考察していきます。


    会場

    会場は「インカ:帝国の始まりとその本質」「インカ:帝国の統治」「滅びるインカ、よみがえるインカ」「マチュピチュへの旅」の4部。各所に映像の解説も設けられ、理解しやすい構成です。


    会場

    展示の見せ場は、インカに滅ぼされたチャチャポヤ人の5体のミイラ。盗掘前で布に包まれたままのミイラ、身分の高い人物だったことが予想される成人男性、眼球が残っている少女…。頭髪を切り、皮膚をなめすように磨き、折りたたむような形で綿布にくるんで埋葬する習慣は、インカ族が伝えたと考えられています。


    5体のミイラ

    会場の最後にあるのが、530インチの3Dスカイビューシアター。実写映像とVR(バーチャル・リアリティ)を組み合わせて、通常では体験できない視点から500年前のインカ帝国時代のマチュピチュが再現されます。映像は3Dなので残念ながら会場写真は撮影できませんでしたが、ぜひ最前列での鑑賞をお勧めいたします。


    会場

    国立科学博物館での開催は6月24日(日)まで。その後に仙台市博物館山梨県立考古博物館静岡県立美術館に巡回されます。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2012年3月9日 ]

    ナショナル ジオグラフィック[DVD] インカ帝国 滅亡の真実

    ナショナル ジオグラフィック (著, 編集)

    日経ナショナルジオグラフィック社
    ¥ 2,980

     
    会場
    会期
    2012年3月10日(土)~6月24日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
    ※当面の間、常設展示の夜間開館(金曜日・土曜日 17:00~20:00)は休止いたします。
    休館日
    毎週月曜日 ただし、3月26日、4月2日、4月30日は開館
    住所
    東京都台東区上野公園7-20
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    公式サイト http://www.tbs.co.jp/inkaten/
    展覧会詳細 「インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年」 詳細情報
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