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    レポート
    木梨憲武展×20years  INSPIRATION ─ 瞬間の好奇心
    上野の森美術館 | 東京都
    影のプロデューサーは、成美さん
    石橋貴明さんとのコンビ「とんねるず」で、お笑い界を牽引する木梨憲武さん。タレントとして活躍する一方で、アトリエを持つ画家としても活動している事はご存知でしょうか? 20年間の創作の軌跡を紹介する巡回展が、上野の森美術館から始まりました。
    プレス内覧会での木梨憲武さん
    《憲虫の標本》2001年(右)は、ノリさん扮するモジモジくんを小暮徹さんが撮影した作品
    会場
    会場
    旅先でのドローイング。旅行先では現地で見たもの、感じたものをその場で描きます。
    会場
    元関脇土佐ノ海関のためにデザインした化粧廻し
    「みんなの太陽」のコーナーには、「東北魂義援金」への募金箱も
    グッズも楽しみ。マグカップ1,200円、かるた1,600円。

    芸能界には絵が得意な方が少なくありませんが、‘ノリさん’こと木梨憲武さんもその一人。創作は趣味の域を超えており、絵本やポスター、本の表紙やCDジャケットまで手掛けています。


    本展では制作をはじめた1994年頃の作品から最新作まで、20年に及ぶ作品の数々を紹介。全国に巡回する本格的な展覧会です。


    会場入口から


    ノリさんが絵を描きはじめたきっかけは、テレビ番組の企画でした。1994年の「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」でパリに行き、岡本太郎のキャラクターに扮する「憲太郎」として現地の若いアーティストと対決。下描きなしで、マジックで風景を一気に描きました。


    会場ではその時に描いた《セーヌ川》をはじめ、多くの作品を紹介。絵画が中心ですが、オブジェや映像なども展示されています。


    動画の最初が、“憲太郎”として描いた最初の作品《セーヌ川》1994年


    自らの創作について「その日に起きた事を自由に描く、絵日記のようなもの」というノリさん。その時々のフィーリングで、テイストの異なる作品を仕上げていきます。


    旅先にも画材道具を持ちこみ、異国の空気を感じながらその場で制作。極細のペンが手に入ると、何百人もの友達がつながった緻密なペン画を描きます。


    旅先のドローイングと、緻密なペン画《Friends》2003年


    展示作品は全328点とかなりのボリュームですが、メリハリをつけて巧みに展示したのは、妻の安田成美さんです。


    ノリさんが作った作品は、全て把握しているという成美さん。影のプロデューサーともいえる立場で、会場を構成していきました。


    会場最後の壁面は圧巻


    会場の最後には、東日本大震災後に思いを込めて描いた「太陽」も展示されています。全国から送られて来た「みんなの太陽」のコーナーで紹介し、サンドウィッチマンが被災者を支援するために開設した「東北魂義援金」への募金箱も設置されました。


    上野の森美術館の後は、金沢21世紀美術館(2014年7月17日~8月15日)、盛岡市民文化ホール(2014年8月20日~9月28日)、兵庫県立美術館(2014年10月8日~11月9日)、長崎県美術館(2015年3月6日~4月12日)、福岡アジア美術館(2015年4月17日~5月24日)と巡回します。

    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年5月19日 ]


    ※作品は全て©NORITAKE KINASHI



    料金一般当日:1,300円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

    会場
    会期
    2014年5月20日(火)~2014年6月8日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
    (ただし展示によって異なる)
    休館日
    会期中無休
    住所
    東京都台東区上野公園1-2
    電話 03-3833-4191(代表)
    公式サイト http://www.kinashiten.com/
    料金
    一般・大学生 1,300(1,100)円/中・高生 700(500)円
    ※()内は20名以上の団体料金
    ※障がい者手帳をお持ちの方は無料、介護者は有料
    ※小学生以下入場無料
    展覧会詳細 木梨憲武展×20years  INSPIRATION ─ 瞬間の好奇心 詳細情報
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