《青花四牛文皿》

この作品の応援メッセージを見る


青花四牛文皿(せいかしぎゅうもんさら)

山口県立萩美術館・浦上記念館


中国・明時代末期の天啓年間頃(17世紀)に景徳鎮民窯(中国・江西省)で作られた染付磁器で、日本では「古染付」と呼ばれる。王朝へ貢納するために作られた景徳鎮官窯の作品と異なり、民間向けに作られたためか牛や草花の絵柄は簡略であり、薄手の器の口縁部は「口禿」と呼ばれる釉薬の剥がれがみられる。

一見するとやや粗雑ともとれる作品だが、その素朴さが日本では愛玩され、日本からの注文で角形や動物・富士山など様々な形状の作品(「茶器古染付」と総称される)も作られた。


担当者からのコメント

四匹の牛が伸び伸びと草原にたたずむ様子が描かれ、官窯の精緻な絵付けとは異なった奔放な絵付けが生み出す景色は、ずっと眺めていても飽きさせない。素朴さに美を見出す日本人の感性に馴染む優品である。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
大阪府立弥生文化博物館 学芸員(常勤・非常勤)募集中! [大阪府立弥生文化博物館]
大阪府
【2024年5月開館】「名古屋刀剣ワールド/名古屋刀剣博物館」正規学芸員を募集! [愛知県名古屋市中区栄3丁目35番43号(名古屋刀剣ワールド/名古屋刀剣博物館)]
愛知県
【DIC川村記念美術館】学芸員・レジストラーを募集しています [DIC川村記念美術館]
千葉県
高知県立埋蔵文化財センター調査員募集中! [高知県立埋蔵文化財センター]
高知県
臨時的任用職員( 教育普及部職員)を募集中! [宮城県美術館]
宮城県
展覧会ランキング
1
国立西洋美術館 | 東京都
モネ 睡蓮のとき
開催まであと70日
2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
2
SOMPO美術館 | 東京都
ロートレック展 時をつかむ線
開催中[あと58日]
2024年6月22日(土)〜9月23日(月)
3
国立新美術館 | 東京都
CLAMP展
開催中[あと58日]
2024年7月3日(水)〜9月23日(月)
4
東京国立博物館 | 東京都
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話
もうすぐ終了[あと1日]
2024年6月12日(水)〜7月28日(日)
5
麻布台ヒルズ ギャラリー | 東京都
ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
開催まであと97日
2024年11月1日(金)〜2025年2月2日(日)