茶の湯の床飾り―茶席をかざる書画

    出光美術館 | 東京都

    茶の湯は中国より抹茶や煎茶の喫茶法が伝来し、日本の文化や風土に合わせて独自の変容を見せていますが、茶の湯における床飾りは室町時代の足利将軍家の書院飾りより始まります。書院には押板と呼ばれる床の原型がつくられ、掛物や三具足(花瓶・燭台・香炉)などを飾っていました。珠光(1423 - 1502)によって侘茶が創始され、時代とともに茶の湯が多様化すると、床にはさまざまな道具が飾られるようになります。 亭主の趣向をあらわすものとして床には掛物がかけられますが、掛物のほかに花・花生や茶壺などが主役となって茶席を飾っている場面も見られます。江戸時代に記された利休の茶の湯を伝える『南方録』には、「掛物ほど第一の道具はなし」と記されています。茶の湯の歴史を振り返ってみると、足利将軍家では唐絵が珍重され、侘茶が創始されると茶禅一味の思想から墨跡が第一とされます。そして、近代では物語絵や古筆がかけられるなど、時代による好みが反映され多くの道具が見出されてきました。さらには、煎茶では文人趣味とあいまって茶の湯とは趣向が異なります。 そこで、茶の湯や煎茶においてどのような書や画が掛物として茶席を飾ってきたのか、出光美術館のコレクションを中心に紐解いてみたいと思います。
    会期
    2023年4月22日(土)〜5月28日(日)
    会期終了
    開館時間
    午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
    休館日 毎週月曜日
    会場
    出光美術館
    住所
    〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    050-5541-8600 (ハローダイヤル)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
    東京都
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    高知県立美術館職員社会人経験者(ホール事業等)募集 [高知県立美術館]
    高知県
    東京文化財研究所研究支援推進部 有期雇用職員(企画渉外係 事務補佐員)の募集 [東京文化財研究所]
    東京都
    宮崎県日之影町 地域おこし協力隊募集 [日之影町教育委員会(日之影町役場内)]
    宮崎県
    展覧会ランキング
    1
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと39日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    2
    東京国立近代美術館 | 東京都
    ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2025
    開催中[あと24日]
    2025年8月6日(水)〜9月28日(日)
    3
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「江戸☆大奥」
    開催中[あと17日]
    2025年7月19日(土)〜9月21日(日)
    4
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催まであと8日
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと24日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)