1974年、赤いチョッキを着たちいさな主人公、ねずみくんが登場する絵本『ねずみくんのチョッキ』が刊行。
作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれた絵本は、鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、余白を生かした美しい構図で注目を集めます。
それから50年。シリーズは巻を重ね、2024年5月現在41巻、累計490万部を超える人気シリーズになりました。
からだはちいさくても優しい心を持つねずみくんは、みんなの心によりそう友だちとして、世代を超えて愛されています。
本展では、2024年5月10日発売(一部地域を除く)の最新作『ねずみくんからのおくりもの』を含むシリーズ全作品が集結し、原画やスケッチなど約200点を展示します。
さらに、なかえさんが構想し上野さんが描き出したシュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズの作品や、ふたりの絵本づくりの原点『ペラペラの世界』の原画も展示し、夫妻が追求し続けてきた「想像すること」への長年の取り組みをご紹介します。
なかえよしを・上野紀子が二人三脚でつくりだした豊かで温かな世界を、ぜひお楽しみください。