谷中安規の夢 - シネマとカフェと怪奇のまぼろし -

    渋谷区立松濤美術館 | 東京都

    登場するのは、密談する犬族、黄泉の空を飛ぶ母子、笑う鷲、教壇にたつアザラシ、虎に跨るわらし、魚頭人間、影になった男、怪奇と妖気あふれる逢魔が時の中。天から降りる瞑想力はつぎつぎとイメージを紡ぎだします。 日夏耿之介や内田百?や佐藤春夫に愛され、つけられたあだ名が風船画伯。『王様の背中』 や 『FOU』 の挿絵は物語をスルリと抜け出し、愉しくてほんとうに美しい本です。 空には飛行船、自転車で坂道をのぼり、エッフェル塔を巡る自動車、唄う蓄音機、機械や新しいものが大好き。 エロ・グロ・ナンセンスの時代、得意なものは体をくねらせる黒のダンスです。 デモーニッシュな幻想とモダン東京のなか放浪するのは、あるいは夢遊病者チェザーレだったのでしょうか。光と影が交錯する都市の闇のなかふかく、あの江戸川乱歩が散歩していたかも。反近代と同居する、1920-40年代から照射するモダニズムの影絵の姿。 ひょっこり現れては居候をくり返した安規、街を飄々と歩きヒョイっとそこに立っていそうです。 大のシネマ狂でお金があればいつもカフェに入り映画館へ通う安規、清貧楽土に棲んでいました。 安規は版画のスーパースター。 めくるめくアンキ・ワールドへ、ようこそ。
    会期
    2003年12月9日(火)〜2004年2月1日(日)
    会期終了
    開館時間
    特別展期間中:午前10時~午後6時(金曜のみ午後8時まで)
    公募展・小中学生絵画展・サロン展期間中:午前9時~午後5時
    最終入館はいずれも閉館30分前までです。
    料金
    一般300(240)円、小中学生100(80)円 ※( )内は10名以上の団体料金 ※65歳以上の方および障害者の方は無料 ※毎週土曜日は小中学生無料
    休館日 2003年12月15日(月)・22日(月)、年末年始(12/29~1/3)、2004年1月5日(月)・13日(火)・19日(月)・26日(月)
    会場
    渋谷区立松濤美術館
    住所
    〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14
    03-3465-9421
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