愛・地球博記念「ボストン美術館の巨匠たち　－愛しきひとびと」

＜ひとのすがた＞を表すことは、人類の芸術表現の上で普遍的なテーマです。本展では、「理想の美」、「内なる力」、「さまざまな愛」 の３つの章に分けて、さまざまな文化が人間の美しさ、魅力をとらえ、人々の心を動かしてきた作品76点を展示します。 　均整のとれたすがたの美しさを表した古代ギリシアの彫刻、力強さを感じさせる紀元前に栄えたオルメック文明のマスク、豪華な衣装をまとう男性を描いたペルシア・サファヴィー朝の水彩画。そして、ドナテッロ、デューラー、ルーベンス、レンブラント、歌麿、マネ、ドガ、ロダン、ゴッホ、サージェント、ロートレック、マチス、ピカソ、ココシュカ、ジャコメッティ、・・・といった巨匠たちの手による作品が一堂に会します。 珠玉の作品が見せる時代や国、文化の違いによる多様な＜ひとのすがた＞の表現は、私たちの心を奪い、それら作品が語りかける人間の美しさ、強さ、やさしさは、私たちに時や場所を超えたひとびとの愛しきすがたを見つめ直す時間を与えてくれます。 　これまで同時に展示されることのなかった絵画や彫刻が一挙に公開される本展で、作品の新たな魅力を発見していただける機会となることでしょう。ご期待ください。