特別展「高崎市タワー美術館所蔵名品展」

　高崎市タワー美術館は、横山大観や竹内栖鳳ほか、菱田春草、奥村土牛、上村松園、小野竹喬、東山魁夷、加山又造など優れた名品を数多く所蔵し、質の高いコレクションを形成しています。そのコレクションの中から精選した珠玉の名品約40点を展観し、明治から平成に至る近代日本画壇の歩みをたどります。 　近代の日本画において東京画壇と京都画壇の活躍はともに目覚しいものがあり、横山大観や竹内栖鳳など、歴史にその名を刻む多くの画家たちが様々な試みにより新しい日本画を創造し、時代を切り開いていきました。その後も変貌する時代のなか、新しさを模作する精神は脈々と受け継がれ、今なお日本画は伝統と格式を重んじながら日々革新を続け、多様な魅了をはなっています。 　東西互いの地で展覧会を開催することは、今日の日本画の進展にもつながると同時に、改めて近代日本画壇の東西交流を知る手がかりとなり、大変意義深いものと信じます。 　関西ではなかなか見ることのできないまとまったコレクションを、この機会に是非ご覧いただき、日本画への理解を一層深めていただければ幸いです。