ヴィヴィアン・ウエストウッド展　　　－破壊、再生、革新、洗練。

そのデザインの方向性は、70年代のストリート的なものから、よりクラシカルでフェミニンな方向へと変化するものの、彼女の根幹に脈々と流れる革新的な創造性と奔放なイマジネーション、そして体制順応に対する批判的精神は変わることがなく、ファッションに驚きをもたらし続け、またその潮流に多大な影響を与え続けています。 『ヴィヴィアン・ウエストウッド展』は、この稀有なファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドの35年の業績を集大成した大回顧展です。本展は、昨春ロンドン・ヴィクトリア＆アルバート美術館で開催された同展の世界巡回展であり、日本においては「Design UK」の一環として行われるものです。会場は、デビュー当時の過激で挑発的なパンクファッションなど70年代の作品を紹介するセクション、ストリートからモードへと転身を図った80年代の作品をコレクション毎に紹介するセクション、彼女のクリエイティビティを紐解く上で重要となるキーワード毎に90年以降の作品を紹介するセクション、大きくこの3つのセクションで構成されます。同美術館所蔵のコレクションおよびウエストウッド自身が保管する作品の中から厳選された約150体の衣装、その他、靴やアクセサリーなど計500余点を展示、ウエストウッドのインタビューやファッションショーなどを収めた映像も上映します。また、同美術館所蔵の歴史的コスチュームや作品で引用した絵画のヴィジュアルなども併せて紹介し、彼女のインスピレーション源をもご覧いただける内容となっています。