特別展「没後20年 荻須高徳展」 同時開催「小磯良平作品選III 油彩・素描」

    神戸市立小磯記念美術館 | 兵庫県

     荻須高徳は1901(明治34)年、現在の愛知県稲沢市に、地元有数の地主の家庭の二男として生まれました。少年の頃から絵を描くことに熱心で、愛知県立第三中学校卒業後に上京し、1922(大正11)年、東京美術学校に入学します。同級生には、小磯良平をはじめ、猪熊弦一郎、中西利雄などそうそうたる顔ぶれが揃っていました。美術卒業の1927(昭和2)年、荻須は、同級の一人・山口長男とともにフランスに渡ります。以後はパリに定住して古い建物や裏通りなどを題材に創作活動を続け、ヨーロッパ各地で高い評価を得てゆきました。  その後、第二次世界大戦の勃発にともない、1940(昭和15)年には日本に帰国しますが、終戦後の1948(昭和23)年、日本人画家として最も早くフランス入国が認められます。そして、再びパリで絵筆を握るとともに日仏の文化交流にも努め、1956(昭和31)年には、フランス政府からシュヴァリエ・ド・ラ・レジオン・ドヌール勲章を授与されています。生涯、パリを深く愛し、その風景を描き続けた荻須高徳は、1986(昭和61)年、惜しまれつつ他界しました。同年、日本政府から文化勲章が贈られています。  画家の没後20年を機に開催される本展は、初期から晩年に至る90点余で荻須高徳の画業の流れを展覧するもので、稲沢市荻須記念美術館との共同企画です。温かい眼差しと筆致で、パリの心を捉えた荻須芸術の世界を、どうぞお楽しみください。
    会期
    2006年8月5日(土)〜10月9日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
    料金
    一般800円(600円)、高大生600円(400円)、小中生400円(200円) ※( )内は30様以上の団体 ※65歳以上で神戸市老人福祉手帳(すこやかカード)御持参の方は400円 ※KOBE観光の日(10月3日)は無料開放
    休館日 毎週月曜日(ただし9月18日、10月2日、10月9日は開館、9月19日は休館)
    会場
    神戸市立小磯記念美術館
    住所
    〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中5-7(六甲アイランド公園内)
    078-857-5880
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