2008年は、日米修好通商条約が締結された安政5年(1858)から150年目に当たります。江戸幕府とアメリカ合衆国との間で結ばれた同条約は、日本が本格的な開国に踏み出すこととなった条約であり、締結以後、さまざまな文物が日本に流入し、また多くの外国人が来日することになりました。こうした状況のなかで、国内では“尊皇攘夷”という思想の下、反幕政治運動が高まる一方で、西洋の進んだ文化や知識を得ようとする機運も高まり、日本人の政治体制変革へと大きく流れを転じて、日米修好通商条約締結から、わずか10年後の慶応4年(1868)、江戸幕府を開いて以来260年以上に渡り日本を統治してきた、徳川家による武家政権は終焉を迎えました。
本展は、「ハリスの下田来航から日米修好通商条約締結」、「絵画に描かれた外国人と日本人」、「古写真と外国メディアから見た幕末の日本」、「桑名藩士が見た文久年間の江戸の町と世相」、「尊皇攘夷と洋楽への関心」、「江戸幕府の終焉」の6つのコーナーで構成し、初代駐日総領事(後に公使)を努めたタウンゼンド・ハリスに関する資料のほか、当時の世相を描いた浮世絵や幕末の状況を写した古写真、さらに新発見の資料である「文久日記(文久年間(1861~1864)における桑名藩士の江戸滞在記録)」などを中心に、幕末期の資料(実物・模型・写真)約200点を展示、激動する幕末ニッポンの世相を紹介します。