歌麿とその時代展~浮世絵にみる美人画の世界~

    とちぎ蔵の街美術館 | 栃木県

     喜多川歌麿ゆかりの地と伝承されている栃木市において、浮世絵の「美人画」をテーマとした「歌麿とその時代展」を開催いたします。  歌麿は、女性の理想像を追及し、成熟した女性の色香を見事に表現し、豪華な雲母摺りの美人大首絵など数々の名作を発表、美人画の第一人者と謳われました。  当初は主に吉原遊女を描き、青楼画家とまで呼ばれましたが、後は、市井の生活風俗を克明に写し、町の人気美女や家庭の子女の生活など、あらゆる女性を描きました。歌麿の先輩で清朗な美人画を得意とした鳥居清長の影響を受けながらも、歌麿は独自のスタイルの女性像を確立し、その流れは鳥文斎栄之、栄松斎長喜らへと受け継がれ、美人画の黄金期を築き上げました。  晩年、歌麿には、退廃色の濃い官能的な描写の絵が多くなり、理想主義から現実写実主義への移行を示し始めました。歌麿最晩年、太閤記に取材した美人画でもある歴史絵が幕府の禁令に触れ、手鎖、入牢を受け、失意のうちに世を去ります。しかし、歌麿亡き後も、二代歌麿をはじめ弟子たちは歌麿スタイルを継承し、他派の菊川英山も歌麿風の上品で優しい女性像を踏襲しました。  本展では、歌麿をはじめ、鳥居清長や鳥文斎栄之、栄松斎長喜ら美人画の名手たち、歌麿の弟子たち、風景画の名手・葛飾北斎の初期(春朗落款)の数少ない美人画や歌川広重の抒情的美人画などの作品から歌麿美人画の流れを展観いたします。
    会期
    2009年5月16日(土)〜6月28日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般/大・高校生:500円(300円)、小・中学生:200円(100円) ※( )内は20名以上の団体料金 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介助者1名。未就学児は無料 ※土曜日は栃木市内の小・中学生は無料 ※毎月第3日曜日は「家庭の日」のため栃木県内の小・中学生は無料
    休館日 毎週月曜日
    会場
    とちぎ蔵の街美術館
    住所
    〒328-0015 栃木県栃木市万町3-23
    0282-20-8228
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