輝けるロマン派の作曲家たち　～リスト生誕200年～展

2011年は、フランツ・リストがハンガリーに生まれて200年になります。リストは、交響詩という新たなジャンルを確立し、ヴィルトゥオーソとして“ピアノの魔術師”と称される豪快で華麗な演奏で、聴衆から圧倒的な支持を得ました。客間での社交的な集まり、サロンで絶大な人気を誇ったショパンとは違い、リストは演奏会で大きな称賛を浴びていました。ピアニストとしてだけではなく、作曲家としても新しい思考で多くの作品を残したロマン派の代表的な人物といえます。名声が高まる中、ピアニストを引退し、作曲活動や指揮者としての活動に専念するようになり、多くの弟子の育成にも力を入れました。今回の企画展では、リストの生涯と作品について、パネル解説でわかりやすく紹介します。見どころとして、当館所蔵のリスト自筆の楽譜や自筆書簡などを展示するほか、リストを取り巻く芸術家たち、ロマン派の作曲家などにも焦点を当てた展示も行います。