光学芸術から熱学芸術への拡張:18世紀から21世紀の“太陽画”の系譜

    マンハッタンの太陽

    栃木県立美術館 | 栃木県

    1970年代、80年代のニューヨークはアートが燦然と輝く創造の街でした。  そのマンハッタンを手製のピンホール・カメラを抱えて、まるで金環食のようなまばゆい写真に仕立てたひとりの日本人アーティストがいました。1979年の第15回サンパウロ・ビエンナーレに参加した帰路、マチュピチュを撮影した山中信夫(1948-82年)です。1980年に山中はこのマンハッタンで数多くの傑作を生み出しました。帰国後、《マンハッタンの太陽》は1980年から81年にかけて制作された《東京の太陽》へと発展し、《マチュピチュの太陽》とともに1982年の第12回パリ・ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)で大きな注目を集めながらも、帰国途上に再び立ち寄ったニューヨークでわずか34年の生涯を閉じました。  山中の若き晩年のピンホールがとらえた黄金色に輝く円環は“太陽画”の起源を再考させるものであり、太陽をたんなる光源としてだけではなく、巨大なエネルギーを放出する熱源として捉えなおし、視覚(光学)に限定されていた美術を熱学へと拡張するものでした。  本展は、山中信夫の作品や関連資料を中心に、18世紀から21世紀までの20余人のアーティストたちの約140点の絵画、彫刻、写真、映像、版画、インスタレーション、映画によって、光源としての太陽と熱源としての太陽の両面から、可視光線を越えたエネルギー源としての太陽と私たちとの関係を考察・鑑賞・体験するものです。
    会期
    2013年7月13日(土)〜9月23日(月)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般 800(700)円/高大生 500(400)円/中学生以下無料
    ※()内は20名以上の団体料金
    休館日 月曜日休館 ただし7月15日(月祝)、9月16日(月祝)、9月23日(月祝)は開館、7月16日(火)、9月17日(火)は休館
    公式サイト http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/index.html
    会場
    栃木県立美術館
    住所
    〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7
    028-621-3566
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