菱田春草展

    東京国立近代美術館 | 東京都

    菱田春草(1874-1911)は、日本近代の芸術家のなかで最も重要な人物の一人です。今秋、春草生誕140年を記念し、東京国立近代美術館に100点を超える作品を集めた大回顧展を開催します。 春草は、岡倉覚三(天心)のもと、線によって精神性を表わそうとした初期、色をぼかして空気を表現しようとしたいわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の時期を経て、背景表現を抑制した装飾的な画風にとりくみ、《落葉》(1909年、永青文庫蔵、重要文化財)、《黒き猫》(1910年、永青文庫蔵、重要文化財)といった近代美術史上の名作を生み出しました。36歳で亡くなった春草の画業はおよそ15年。その間に彼が行なった様々な絵画上の実験が、後の「日本画」を変えたのです。 本展では、所蔵者各位のご協力を得て、春草の代表的な作品が一堂に集結します。《落葉》の連作5点すべてに加え、《黒き猫》及びその関連作、さらに準備過程で新たに発見された作品や、数十年ぶりの出品となる作品も数多く紹介します。かつてない充実したラインナップを実現させる本展は、春草芸術の魅力を再確認するまたとない機会となることでしょう。 一方、現在《水鏡》、《王昭君》、《賢首菩薩(けんしゅぼさつ)》といった代表的作品を対象に絵具の科学調査を進めています。その成果をふまえ、春草の革新的な色彩表現について考察し、さらに落款等を手掛かりに各作品の制作時期の再検討も試みます。こうした最新の研究成果から春草の創造性豊かな画業に迫ることも、本展の大きな特徴の一つです。
    会期
    2014年9月23日(火)〜11月3日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
    ※金曜・土曜は20:00まで開館(入館は19:30まで)
    料金
    一般 1,400(1,000)円/大学生 900(600)円/高校生 400(200)円
    ※()内は20名以上の団体料金
    ※中学生以下、障がい者手帳等をご提示の方とその付添者(1名)は無料
    ※本展の観覧料金で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」もご覧いただけます。
    休館日 毎週月曜日(ただし10/13、11/3は開館)、10/14(火)
    公式サイト http://shunso2014.jp/
    会場
    東京国立近代美術館
    住所
    〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    050-5541-8600 (ハローダイヤル)
    菱田春草展のレポート
    0
    実験し続けた、不熟の天才
    明治期の日本画家の巨匠といえば、岡倉天心門下の大観、春草、観山を挙げる方も多いのでは。昨年の横山大観展、下村観山展につづき、待望の菱田春草展が東京国立近代美術館にて開催中です。
    会場
    会期
    2014年9月23日(火)~11月3日(月)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    令和7年度佐伯市職員採用試験(学芸員)の実施について [佐伯市役所(歴史資料館)]
    大分県
    WHAT MUSEUM 展覧会企画担当アシスタント(社員)募集! [WHAT MUSEUM]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと58日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと16日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと44日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと37日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと1日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)