華やかなる大正抒情画家たち~夢二、かいち、華宵、春佳~

    加藤まさをの乙女デザイン展

    武蔵野市立吉祥寺美術館 | 東京都

    壺の中の妖精、花に宿る愛らしい少女の顔・・・。  はかなげで時に危うい気配すらのぞかせる、ちょっと不思議なキャラクターたちは、ロマンチックな乙女世界を描き大正から昭和初期にかけて爆発的な人気を博した加藤まさをが、その活躍の初期に手がけたものです。  立教大学在学中の大正8(1919)年、上方屋平和堂から出版された絵はがきでデビューしたまさをは、少女雑誌を舞台にアンニュイでセンチメンタルな風情の乙女像をくりかえし描き、「まさを調」というイメージを確立したのですが、本展では、「まさを調」が生まれるより前、そのみずみずしい感性がほとばしる、初期絵はがき作品に特に重点を置いています。花びらに包まれた妖精、愛くるしい小さな子ども、机や樹木、果ては地面にまでも大胆にしなだれかかる嘆きの乙女たちは、ただ「かわいい」というだけでは収まりきらない、どうにも腑に落ちないような奇妙な余情を醸し出し、私たちの視線を惹きつけて離しません。  これらの絵はがきには、にじみやぼかしといった透明水彩独特のあわく微妙な色調を美しく再現する、当時最先端の印刷技術が用いられている点も重要です。この最新技術の導入と使用インクへのこだわり様は、私製絵はがき大ブーム時代における出版者と受容者双方の熱狂ぶりを体現しており、本展は、大正乙女たちの「絵はがき文化」を理解するという点においても、画期的な展覧会だと言えるでしょう。  今回は、大正期を中心とする加藤まさをの絵はがきや挿絵、楽譜、詩画集とともに、竹久夢二、小林かいち、高畠華宵、中原淳一、蕗谷虹児ら、大正・昭和初期の抒情画家たちの「乙女デザイン」とも言うべき作品、併せて約190点をご紹介いたします。この機会に、ぜひ、香りたつ大正ロマンの世界をご堪能ください。
    会期
    2014年8月2日(土)〜9月15日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~19:30
    料金
    100円
    小学生以下、65歳以上、障害者の方は無料
    休館日 8月27日(水)
    公式サイト http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/index.html
    会場
    武蔵野市立吉祥寺美術館
    住所
    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル(コピス吉祥寺A館)7階
    0422-22-0385
    おすすめレポート
    学芸員募集
    阪神甲子園球場職員(歴史館担当) [阪神甲子園球場(兵庫県西宮市、阪神電車「甲子園駅」徒歩3分)]
    兵庫県
    【新卒/経験者OK】都内環境啓発施設、常勤スタッフ(コーディネーター)募集中! [武蔵野市環境啓発施設「むさしのエコreゾート」、エコギャラリー新宿(新宿区立環境学習情報センター・区民ギャラリー)など]
    東京都
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    東京国立博物館アソシエイトフェロー(列品管理(主に工芸))募集 [東京国立博物館]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    国立新美術館 | 東京都
    ルーヴル美術館展 ルネサンス
    開催まであと292日
    2026年9月9日(水)〜12月13日(日)
    2
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと78日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    3
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと30日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    4
    国立西洋美術館 | 東京都
    美術館でクリスマス
    開催まであと5日
    2025年11月26日(水)〜12月25日(木)
    5
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」
    開催中[あと94日]
    2025年11月1日(土)〜2026年2月23日(月)