百(もも)の手すさび 近代の茶杓と数寄者往来

    MIHO MUSEUM (ミホミュージアム) | 滋賀県

    茶杓とは、茶道具の一種で、茶器に入っている抹茶をすくい茶碗に入れるためのものです。一見とてもシンプルな一片の匙にも関わらず、茶杓は人なりと称せられ、古くから大切に扱われてきました。そのシンプルな形ゆえに、作る人の美意識や人柄が映し出されているからでしょう。 明治維新以後、近代日本の政財界を牽引した名だたる実業家たちは、その美意識と財力によって美術品を蒐集し、茶の湯の場において数寄者として親交を深めました。その交流の一つに自ら作った茶杓を贈りました。 本展は、池田瓢阿氏(竹芸家)監修のもと、近代茶杓の礎となった近世(安土桃山時代から江戸時代)の茶杓を通した交友も回顧しつつ、三井財閥を支えた益田鈍翁を中心とする東西の近代数寄者約30名が作った茶杓を展覧します。また、近代に活躍した女性や、文化人・芸術家らによる茶杓もあわせて120余点を展示し、なぜ茶杓を作るのか、その魅力とは何かをご紹介いたします。また、茶杓以外の自作道具や蒐集品など約80点もあわせて、当時の数寄者の茶の一端をご覧いただきます。 日本の経済だけでなく、文化面においても新たな風を巻き起こした偉人たちの存在を茶杓を通じてたどります。 ※会期中一部展示替えあり
    会期
    2018年10月20日(土)〜12月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00-16:00(入館は15:00まで)
    料金
    一般 1,100円 / 高校生・大学生 800円 / 小学生・中学生 300円

    ※20名以上の団体は各200円引き
    休館日 月曜日
    公式サイト http://www.miho.or.jp/
    会場
    MIHO MUSEUM (ミホミュージアム)
    住所
    〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
    0748-82-3411
    百(もも)の手すさび 近代の茶杓と数寄者往来のレポート
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    茶道具の展示は多いですが、珍しく茶杓に着目した展覧会です。身近な材料の竹を使った、小さく軽い茶匙ですが、茶人にとっては武士の刀ほど大切なものと言われています。茶人たちは自ら竹を削って茶杓を作り(そのための下削りを行う人々もいたそう)、欲しいという相手に差し上げたとのこと。茶杓は人と人を繋ぐコミュニケーションツールでもありました。今回の展覧会は竹芸家の池田瓢阿氏が監修、近代数寄者の中心的存在の益田鈍翁を軸として百有余点の茶杓が展示されています。
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