船原古墳の世界

平成25年3月、古賀市に所在する船原古墳に隣接して遺物埋納坑（1号土坑）が発見され、これは土坑に古墳副葬品が埋納されるという国内初の発見でした。 その副葬品も、わが国初の発見となった、金銅製歩揺付飾金具（雲珠）、ガラス装飾付辻金具・雲珠、国内３例目、九州初の馬冑など、貴重な発見が相次ぎました。発見以後、当館は古賀市教育委員会と共同研究として、遺物の科学的調査や保存処理を進めており、徐々に成果を積みあげています。 本展では、本年度でほぼ全ての種類のクリーニング作業が進捗したことを契機に、展示可能な実物を公開ものです。これまで当館の特集展示や古賀市歴史資料館で、一部、公開されていましたが、船原古墳全体の出土遺物が一堂に会すのは、本展が初めてです。