堂山1号墳

堂山１号墳は、生駒山西麓のなかで、それまで古墳が造られていなかった地域に突如として出現した古墳です。ちょうど、百舌鳥・古市古墳群が大阪平野に築かれた時期にあたります。河内湖に向かってはりだした丘陵の先端に築かれた直径２５ｍの円墳ですが、甲冑をはじめとする多くの鉄製品が副葬されていました。古墳時代中期はまさに「甲冑の時代」で、甲冑は王権によって一元的に管理されていたともいわれています。 堂山古墳群の調査から５０年、この間、生駒山西麓地域では注目される調査成果がみつかっています。この企画展では、こうした成果から、改めて堂山１号墳の被葬者像を考えてみたいと思います。" 堂山1号墳出土甲冑〔大阪府指定文化財〕大阪府教育委員会所蔵　大阪府立近つ飛鳥博物館保管