文化勲章を受章した日本画家、池田遙邨が伊豆諸島の明神礁噴火(1952年)を題材にした作品に描いた船のモデルが、噴火に巻き込まれた海上保安庁の測量船「第五海洋丸」だった可能性が高いことが、倉敷市立美術館の調べで分かった。
現在の漫画表現にも通じるようなポップな雰囲気があるため「まったくの想像で描いた」という遙邨自身の説明のようにとらえられてきたが、大下絵を詳しく調べたところ、画面右上の船の横に「NO 5」と書かれていることを発見。明神礁噴火では第五海洋丸が巻き込まれ、乗組員31人全員が遭難している。
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