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セーラー服と女学生

■機関銃を持った人、脱がさないで~♪と歌った人
【会期終了】 日本の女学生のアイコン、セーラー服。コスプレの流行もあって、近年では日本文化のシンボルのひとつとしても位置づけられます。イラストや服飾資料などさまざまな角度から、セーラー服をとりまく文化を紹介する展覧会が、弥生美術館で開催中です。
特定の作家や作品を軸にした展覧会が多い弥生美術館としては、やや変化球といえる本展。最初は抒情画の展覧会として企画されましたが、別の切り口を模索する中で、描かれたセーラー服そのものがテーマになりました。

まず最初は、高畠華宵、蕗谷虹児、中原淳一らが描いたセーラー女学生。印刷の質が悪かったこの時代、挿絵画家による理想のセーラー女学生は、写真よりも強いインパクトがありました。

セーラー服が女学生の制服になったのは、1920年頃です。それまでの和装から、鹿鳴館風の洋装など紆余曲折を経た末に、動きやすくて作りやすいセーラー服が選ばれました。

先駆けといえるのは福岡女学院(福岡市)、金城学院(名古屋市)、平安女学院(京都市)など。日本の女学生に相応しいスタイルとして、全国に広まっていきました。


展示室1階

2階では「セーラー服の達人」などが紹介されています。

森伸之は、女子中高生の制服観察の第一人者。1985年発売の「東京女子高制服図鑑」はベストセラーになりました。その後も観察を続け、ルーズソックスやヤマンバなども描き留めています。全体的にはブレザーに押され気味のセーラー服ですが、伝統校では強く支持されています。

セーラー服を世界に広めた立役者が、武内直子の「美少女戦士セーラームーン」。フィギュアのメドベージェワ選手の例を出すまでもなく、世界中に愛されたこの作品によって、セーラー服は「英国の水兵服」から「日本の女学生服」になりました。

普遍的な女の子の姿としてセーラー服を取り入れているのが、人気イラストレーターの中村佑介。竹久夢二や林静一が築いた女性像の系譜を、軽やかに繋いでいます。

会場には、実際の制服の展示もあります。セーラー服の胸元のタイには学校伝来の結び方もあり、東洋英和女学院の「英和結び」など、3種が紹介されています。


展示室2階

学生時代の記憶とリンクするためか、着ていた人の想いが強いのも、セーラー服の特徴です。筆者のまわりにも、高校の制服について聞くと、実に生き生きと語ってくれる元セーラー女学生がいました。

逆に筆者は、中高一貫の男子校。渋谷界隈で三本線のセーラーカラーを見ると「ヤカタ(東京女学館)だ!」と騒いでいた側でした。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年4月2日 ]

セーラー服と女学生セーラー服と女学生

内田静枝 (著)

河出書房新社
¥ 1,944


■セーラー服と女学生 に関するツイート


 
会場弥生美術館
開催期間2018年3月29日(木)~6月24日(日)
所在地 東京都文京区弥生2-4-3
TEL : 03-3812-0012
HP : http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/outline.html
展覧会詳細へ セーラー服と女学生 詳細情報
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